What is 695COFFEE

本やコーヒーが無くてもヒトは生きていけるけど、よりヒトが人らしく生きていくのであれば、本とコーヒーはきっと人生を豊かにしてくれると思います。

日本百名山の一つ浅間山の裾野に位置する佐久平に695COFFEEは店を構えています。695COFFEE(ろっくごこーひー)とは、かつてこの土地が六供後と呼ばれていたことに由来しています。運営するのはこの地で50年以上に渡り書店経営を続けてきた大阪屋書店です。

2000年以降書店を取り巻く環境は大きく変化し、もはや書店が一件も無いという市町村が珍しいものでは無くなりました。インターネットで気軽に目的の本は買えるようになりましたが、ふらっと立ち寄った書店で偶発的に運命の本と出会ったり、手に触れて手触りの違いやインクの香りを感じる、そんな機会は失われつつあるように思えます。

我々も御多分に洩れず厳しい経営環境に近年身を置いておりました。地域の為にも出版文化を途絶えさせてはいけないという大義名分もありますが、結局のところ書店経営を続けていくことの一番の理由は、我々が本が好きであると云うことにつきます。

次の50年も書店経営を持続可能なものとするべく我々が取った選択は、限りある経営資源を長年蓄積した知識や技能を活かすことで、限りある商品サービスを形成し、その世界観に共感してくださる顧客に提供していくという手法で、2021年9月に本格的なロースタリー(コーヒー焙煎)機能を有するブックカフェとしてリニューアルオープンさせました。